2019-03-15から1日間の記事一覧

巡礼

話し、つづけ歌い、つづけ歩き、つづけるうち清冽で敬虔なこの疲れは巡礼のまなざしに服従した沈丁花の香りがこの腕を吹きすぎて残留した冬の薄い陽はプレパラートを浸潤し転落する睡りにはいまだほど遠く被膜の侵される、よろこびの幼さがたえずさざめかす…